2022.11.19

関節がよく動けばスイングがスムーズに!──コンディショニングメニュー04

アマチュアゴルファーの中には、スイング時にお尻を上手く動かせていない人が多いという。そこで股関節の可動域を広げるコンディショニングメニューをアスレティックトレーナーの鈴木岳氏に聞いた。

股関節の回旋

「多くのゴルファーは、大腿骨と骨盤の関節(股関節)の正しい動かし方を知らないから」と鈴木氏は指摘。ここでは股関節の正しい動かし方を認識し、股関節の可動域を広げるコンディショニングメニューを紹介する。自宅およびプレー前の反復が効果的。左右10回×2セットがお薦めだ。

アスレティックトレーナー鈴木岳氏のコンディショニング術
【1】両足を揃えて直立し、両手を胸の前で組む。その姿勢で右足を浮かせる。爪先は軽く地面に接したままでOK。【2】地面に着いた左足はそのままで、浮かせた右足を身体の正面に持ってくるイメージで、上体と腰を左回転でひねる。【3】今度はそのまま浮かせた右足を外側に開くイメージで、上体とお尻を右回転させる。足を入れ替えて、左足でも行う。
アスレティックトレーナー鈴木岳氏のコンディショニング術
左:上体と腰と右足を左回転させる際、背中が丸まってしまうのはNG。背筋を真っ直ぐにキープしたまま、左回転させる。右:上体と腰と右足を右回転させる際、背筋が反り返ってしまうと、背骨や腰に負担がかか​る​。あくまで"背筋は真っ直ぐ"が基本。

Takeshi Suzuki
R-body 代表取締役/一般社団法人R-body総研 代表理事/博士(スポーツ医学)。2003年、ライフパフォーマンスをサポートするトータルコンディショニングカンパニーR-bodyを設立。東京都・大手町、千葉県・柏の葉にてスポーツ運動療法施設を運営。同時に、一般社団法人R-body総研において、トレーナー養成機関「R-body ACADEMY」の運営と、国内・海外の病院・クリニックやトレーニング施設の人材育成と施設運営に関するコンサルティング事業を行う。ロンドン・リオオリンピックJOC本部メディカルスタッフ。東京オリンピック・パラリンピック フィットネスセンターマネージャー / チーフトレーナー。

文:POW -DER 写真:鈴木克典