アゴが高いバンカーはプレッシャーが高まり、ミスショットの確率が上がる。そんな難儀なバンカーショットをクリアするためのコツを、宮里美香プロが解説!
ほとんどのアマチュアゴルファーはガードバンカーに入れてしまうと、「あぁ〜、ミスしちゃったなぁ。上手く出せるか心配...... 」とテンションが下がってしまう。しかし、見方を変えるなら、ガードバンカーに入ってしまったのは、果敢にグリーンを攻めた結果といえる。なので、そんなに落ちこまず、バンカーショットに備えればいい。
「皆さんが恐れるほど、バンカーショットはそんなに難しくないんですけどね(笑)。ポイントは3つ。『フェースを開く』『低く構える』『アウトサイドインで振る』を押さえれば、アゴが高いバンカーも簡単に脱出できますよ」と、宮里プロが心強いアドバイスをしてくれた。
アマチュアゴルファーは無理に ピンに寄せようとせず、とにかくグリーンに乗せることを優先。そして宮里プロ直伝のレッスンを実践すれば、バンカーでそうそう大叩きをすることはないはずだ。
ウェッジは58°を使用。フェースを普通に構えて、バンスを上手く使って振ればバンカーショットは成功するという。
「なぜなら、ウェッジのロフトによって、ボールが自然と上がるから。とはいえ、ここでは"アゴ の高いバンカー"を想定しているので、よりボールを上げやすくするためにも、フェースを大きく開いたほうがいいでしょう」
「両足を砂にめりこませ、重心を低くして構えます。これは足場をしっかり固めるためと、わざとダフる状況をつくるためです。ボールは身体の中心に置き、オープンスタンスに構え、グリップをツーフィンガーほど短く持つのがポイント。距離に合わせて振り幅を調整しますが、アゴが高いぶん大きめに打ちます」
文:POW-DER 写真:池田佳史(mo'better) 2021年撮影