2022.10.23

脱3パット! パッティングの精度を上げ​る練習法​ ──宮里美香プロの極意0​5​

「3パット」をなくすためにも、パッティングの精度を上げなければ​ならない。それには練習あるのみ​だ​が、宮里​美香​プロが非常に効果的な方法を教えてくれた。

3パットをしないことがスコアアップの早道!

宮里プロが話すように、例えば 18 ホールすべてで3パット打っていたのを、2パットにすれば一気に18 打もスコアアップする。これはまさに真理であり、すべてのアマチュアゴルファーは真摯にパッティング練習に励むのだが......。それでもなかなか上達しないゴルファーのために、効果的な練習方法はないのだろうか。

「パッティングの精度を上げるには、パターでボールを真っ直ぐ打てばいいんです。えっ? それがなかなかできない!?真っ直ぐ打つためには、パターのヘッドを真っ直ぐ引けばいいんです。えっ?真っ直ぐ引くための練習方法はないかって!?......とっておきの練習方法を教えちゃいましょう」

ラウンド前は​1​mのパットを練習する

パッティングが苦手な人に限って、ロングパットの練習をしがちだ。

「でも、大事なのはショートパットでしょう。​1​mの短いパットを外したらスコア的にもったいないし、精神的にも大きなダメージを負ってしまいます」と宮里プロ。そこでラウンド前は1mのショートパットで、芝の具合や自分の調子をチェックするべき​だという。

宮里美香プロのレッスン
パッティンググリーンでは、1mのショートパットを練習す​る​。それもカップを中心に全方向から打​つ​。「そうすればフック、スライス、下り、上りをすべてチェックできますから」とラウンド前の練習方法をアドバイスしてくれた。

パターを真っ直ぐ引くためのとっておきの練習​法

真っ直ぐボールを打つためには、真っ直ぐパターのヘッドを引くこと。わかっていてもなかなか身につかないのが、パッティング練習の難儀なところだ。そこで、宮里プロが自分でも実践している練習方法を紹介してくれた。

【1】1mくらいの細い棒を2本、グリーン上に並べる(自宅の部屋のカーペットでもOK)

宮里美香プロのパッティング練習法
「​ゴルフ量販店でパッティング練習用の棒が売っていますし、ホームセンターで木や鉄の棒を買っても構いません」​
宮里美香プロのパッティング練習法
​「この時、パターのヘッドぎりぎりの間隔にすることがポイントです​」​

【2】2本の棒の間で、普通にパッティングするように、パターのヘッドを引く

宮里美香プロのパッティング練習法
「ヘッドが両側の棒に干渉しなければOK!」

手前の棒にヘッドが当たればパターがインサイドに、逆に向こう側の棒に当たればアウトサイドに動いている証拠。どちらの棒にも当たらないようにヘッドを動かすことができれば、おのずとパッティングの精度がアップする。つまり、スコアアップの難敵、3パットをしなくなるというわけだ。

宮里美香プロのパッティング練習法

宮里美香プロ
Mika Miyazato
1989年沖縄県生まれ。父親の影響で8歳からゴルフを始める。アマチュア時代から才能を開花させ、14歳で日本女子アマ選手権を最年少優勝するほか、JGAナショナルチームで多くの海外遠征を経験し、世界を舞台に活躍。地元、興南高校を卒業後、2008年暮れのLPGA最終予選会で一発合格を果たし、​'​09年から​'​17年シーズンまで9年間LPGAのメンバーシップを維持する。​'​10年、​'​13 年の日本女子オープンに優勝し、当時、最年少で同大会複数回優勝を達成。​'​12年にはLPGA初優勝も成し遂げ、同シーズンはロレックスランキングで8位、年間獲得賞金ランキングで11位と、自己最高成績を残す。​'​19年から日本ツアーに凱旋出場すると、2期連続でシード権を獲得し、今日に至る。​'​19年よりアコーディア・ゴルフと契約。​'​22年6月から産休中。 (2021年撮影)

文:POW-DER 写真:池田佳史(mo'better)※ 2021年撮影