マラソン選手の大迫傑氏のトレーナーを務める五味宏生氏に、ゴルファーのための疲れた身体を回復させるトレーニングを教えてもらった。4回目は下半身の動きを安定させる回復トレーニング。【トレーニング論】【#1】【#2】【#3】※2022年アコーディア・ゴルフ会報誌の掲載記事を再編。
下半身に疲労が溜まると、スイングに重要な骨盤の姿勢や動きに悪影響を及ぼす。そこで、内転筋をストレッチしながら、腰回り(骨盤や股関節)の可動を正しくリセット。このトレーニングを行うことでアドレスが安定し、力強いスイングができるように。また、腰痛の改善にも効果がある。
【1】
膝をついた四つん這いの姿勢から、片足を身体の真横に真っ直ぐ伸ばす。この時、背すじをピンと伸ばすことが大事。
【2】
床についた両腕を突っ張るようにして、上体を後方に下げる。お尻が踵(かかと)についたら、今度は上体を前方に起こす。これを左右6回ずつ行う。
【NG】
股関節が正しく可動しないと、無理に動かそうとして背骨が曲がってしまう。上体を後方に下げる時は、無理をしないように!
五味宏生/Koki Gomi
1983年埼玉県出身。日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部委員。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。早稲田大学スポーツ医科学学術院(スポーツ科学修士)在籍中に、はり師・きゅう師・あん摩、マッサージ指圧師の国家資格を取得。日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部委員を務め、主に陸上競技のトレーナーとして選手のケア、リハビリ、トレーニングなど幅広い分野で活動を展開する。また、大迫 傑、小池祐貴、戸田雅稀といった日本トップレベルの陸上競技選手のトレーナーも務め、現在はフリーランスとして活躍。
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文:POW -DER 写真:村本祥一