2023.01.08

ゴルファーに必要不可欠な股関節をスムーズに可動させる――リカバリートレーニング01

マラソン選手の大迫傑氏のトレーナーを務める五味宏生氏に、ゴルファーのための疲れた身体を回復させるトレーニングを教えてもらった。1回目は股関節が正しく可動させる回復トレーニング。※2022年アコーディアゴルフ会報誌の掲載記事を再編。

陸上短距離のサニブラウン アブデルハキーム氏の身体をケアする五味氏。
陸上短距離のサニブラウン アブデルハキーム氏の身体をケアする五味氏。

正しく動かして股関節を回復させる

ゴルフのスイングには、股関節のスムーズな可動が必要不可欠だ。しかし、そのスイングによって、股関節に負担がかかっているのも事実。そこで股関節の可動をチェックしつつ、正しく動くようにするトレーニングを。

膝を曲げた両足を左右に倒す動作を3往復繰り返すことで、股関節が正しく可動するようになるという。

【1】
右足は膝を曲げて前方へ、左足は膝を曲げて後方へ。そして、背すじを真っ直ぐ伸ばして座り。これが基本の姿勢だ。

リカバリートレーニングをレクチャーする五味宏生氏。

【2】
基本姿勢からゆっくりと両膝を立てるようにして、上体を左方向に回転させる。両足の向きが入れ替わったら、腰を上げて膝立ちになる。これを左右3往復行う。

リカバリートレーニングをレクチャーする五味宏生氏。

<check!>
上記ので動作が辛い人は、両腕を後ろに伸ばして、上体を支えた姿勢から行うとよい。下記写真の基本姿勢から、両膝を立てる。

リカバリートレーニングをレクチャーする五味宏生氏。

五味宏生/Koki Gomi
1983年埼玉県出身。日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部委員。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。早稲田大学スポーツ医科学学術院(スポーツ科学修士)在籍中に、はり師・きゅう師・あん摩、マッサージ指圧師の国家資格を取得。日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部委員を務め、主に陸上競技のトレーナーとして選手のケア、リハビリ、トレーニングなど幅広い分野で活動を展開する。また、大迫 傑、小池祐貴、戸田雅稀といった日本トップレベルの陸上競技選手のトレーナーも務め、現在はフリーランスとして活躍。

文:POW -DER 写真:村本祥一