2022.12.17

パームヒルズゴルフリゾートクラブが人気の理由 裏方仕事人インタビュー04

那覇空港からほど近く、また周辺には観光スポットが数多く点在しているため、県外からも多くのゴルファーが訪れるパームズゴルフリゾートクラブ。人気を支える各分野のキーパーソンの仕事術から、パームズゴルフリゾートクラブが選ばれる秘密に迫った。

パームズゴルフリゾートクラブ

ゴルファーのスコアメイクをギア&アイテムでサポート

アコーディア・ゴルフが沖縄本島に展開するゴルフ場のなかで、最も那覇空港に近いパームヒルズゴルフリゾートクラブ。沖縄本島にあるゴルフ場をめいっぱい楽しみたいゴルファーは、初日にプレーするか、あるいは帰る日にプレーすることが多いという。

「そのせいか、パームズゴルフリゾートクラブを訪れるお客さまは、お財布の紐をギュッと締めがちなんですよ(笑)。なので、イマドキの人気商品を目につくように並べたり、その商品の魅力を丁寧に説明したりして、お客様に興味を持っていただけるように力を注いでいます」と語るのは、ショップ担当3年目の知念さんだ。

パームヒルズゴルフクラブのショップスタッフ
ショップの運営には、「商品の陳列具合やアピール方法が大事」とか。とはいえ、知念さんの人懐っこい笑顔がも売り上げアップに貢献しているに違いない。

知念さんが特に力を入れているのはゴルフシューズ。以前はクラブも扱っていたが、新作モデルの入荷や在庫管理がなかなか難しいこともあって、ゴルファーからのニーズが多いシューズをメインに扱い始めたそうだ。

「ゴルフシューズは意外とスコアメイクに直結するアイテムなだけに、お客さまはコースを満喫するためにシューズを新調するようです。お帰りの際、『新しいシューズのおかげで楽しめたよ』と声をかけていただいた時は、とても嬉しかったですね」と知念さんは話す。

そんな知念さんも仕事を始めた頃は勝手がわからず、なかなか馴染めなかったそうだ。でも、先輩から「勤務時間中は肩肘張らず、まずは楽しむことが大事」とアドバイスされ、それまでの力みがスーッと取れた。

「そのアドバイスのおかげで仕事を楽しむ気持ちが生まれ、もともと接客業が好きだったこともあったので、この仕事を好きになることができました。ゴルフをするお客さまはみなさんきちんとされている方ばかりなので、そういう方々と接すると日々勉強にもなります(笑)」。

アコーディア・ゴルフに勤務して2022年で14年目(パームヒルズゴルフリゾートクラブは3年目)。フロントや予約担当、時にはコースマーシャルまでこなしたこともあるベテランスタッフの知念さんは、小学2年生と4年生の男の子を持つママでもある。「子育てが落ち着いたら、子どもたちとラウンドしたい」。親子ゴルフを沖縄の雄大なリゾートコースで楽しめるのは、なんとも羨ましい限りだ。

パームヒルズゴルフクラブのショップスタッフ
世界遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」がある南城市出身の知念さん。小学2年生と4年生の息子さんは、どちらも少年野球に熱中。「あと2年くらいで子育てが落ち着くので、ゴルフを始めたいですね」。

チームワークで最高のコースコンディションに整える

沖縄本島の中部にある読谷村出身の松田さんは、逞しい身体とは裏腹(!?)に、根っからの機械好き=理工系の若者。そもそもゴルフ場勤務を決めたのも、機械好きが高じてだとか。

「高校で造園業を勉強していたので、草刈り機とかは操っていたんですけど......。ゴルフ場の芝刈り機を見たら、そのデカさ、高性能さに惚れちゃいまして(笑)。『あんな特殊な機械を操れたら楽しそうだな』と思って、アコーディア・ゴルフに入ったんです」と笑う松田さん。

パームヒルズゴルフクラブのコース管理スタッフ
作業は毎朝5時から始まる。秋は樹木の枝の剪定がメインだが、「5〜6月は芝の生育が速いので、芝のカットで大変です」という。コース整備に専念する松田さんだが、お客さまから「グリーンが綺麗だったよ」と声をかけられることが何より嬉しいそうだ。

憧れのマシンに乗れる! というウキウキ気分で仕事に臨んだ松田さんだが、いざ職場に出てみるとそんな余裕もなく、がむしゃらに言われたことだけをこなす日々が続いたと言う。

「最初の3年間は同じく沖縄県内にあるザ・サザンリンクスゴルフクラブに勤めていたのですが、仕事の勝手がわからず、言われたことをこなすことだけで精一杯でした。でも、次第に慣れてくるとグリーンの芝の張り替えを教えてもらったり、様々な芝の種類を覚えたりして、この仕事の楽しさを知るようになりました。また、他の人の仕事をサポートする余裕もできて『18ホールのコースコンディションを維持するには、チームワークが大事なんだな』と改めて理解することができました」と、松田さんは当時を振り返る。

ザ・サザンリンクスゴルフクラブに配属後、パームズゴルフリゾートクラブに異動。ロケーションが違えばコース環境や仕事のシステムも違うため、初めは戸惑うことも多かったという。

ザ・サザンリンクスゴルフクラブは海に近いこともあって、芝を塩害から守ること、さらには塩害からの回復に力を入れなければいけません。さらにここはコースレイアウトが密なうえ、アップダウンが激しいので作業が非常に大変です」

勤務3年目の現在では単に芝や樹木の世話をするだけでなく、お客さまのプレーを考慮したセッティングを行うようにしているそうだ。

「例えばティーマーカーひとつ取っても、お客さまが打ちやすく、かつ第2打の戦略性が高くなるように位置を決めます。また、風が強い日は、風向きを考えてあえて左右どちらかにズラしたりもしています」

パームズゴルフリゾートクラブが「コースの戦略性に富んでいる」「初心者も上級者も楽しめる」と評価が高いのは、松田さんをはじめとしたコース整備スタッフの細かい配慮によるコースセッティングの賜物なのだ。

パームヒルズゴルフクラブのコース管理スタッフ
2021年はZOZO CHAMPIONSHIPのコース管理スタッフとして、アコーディア ・ゴルフ 習志野カントリークラブを訪れたという松田さん。「沖縄とは芝も環境も、仕事の進め方もまったく違ったので、とても勉強になりました」。

パームヒルズゴルフリゾートクラブの料理は絶品!

「母がゴルフをやっていたこともあって、学校を卒業したらゴルフ場に勤めてみようかな......と思い、アコーディア・ゴルフに入社しました。パームズゴルフリゾートクラブは5年目になります」と話すのは、パームズゴルフリゾートクラブのレストランスタッフ、上原さん。地元・糸満市出身だという。

パームヒルズゴルフクラブのレストランスタッフ
本州より気温が高い沖縄のゴルフには、水分補給は大切。そのためパームズゴルフリゾートクラブでは、朝6時半からドリンク売り場をオープンしている。上原さんはさっぱりとした味わいのさんぴん茶をお薦めする。

10時30分オープンのレストラン担当のため、9時出勤がルーティン。しかし、1階のドリンク売り場を兼任する時は、スタートするお客さまに対応するため6時30分より前にスタンバイすることもあるそうだ。

「スタート前とプレー終了後のランチを召し上がるお客さまで、レストランはオープン時から大忙しです。お客さまが集中するお昼前後のピーク時は頭が混乱することもあります(苦笑)」

上原さんが仕事で辛く感じるのはランチ時の忙しさよりも、そのせいでお客さまのお食事をお待たせしてしまったとき。

「そんな風に滅入ってしまっていても、県外からのお客さまからの『沖縄そばが美味しいね』という言葉や、メンバーの方から『いつも美味しいよ』など笑顔で声をかけていただけると、自分が作っているわけではないですが、すごく嬉しい気持ちになります」と笑う上原さん。

そんな上原さんお薦めのメニューは沖縄名物の「沖縄そば」と、シェフ自慢の「海鮮ミックスフライ」。

パームズゴルフリゾートクラブは美しい風景も魅力。特に朝いちばんは朝日で芝がキラキラ輝いているので、ぜひ体感してほしいです。そして美味しい料理も堪能してください」と言う上原さんの言葉どおり、風景も料理も抜群のパームズゴルフリゾートクラブで、最高のゴルフを楽しみたい。

パームヒルズゴルフクラブのレストランスタッフ
2歳と1歳の子供を保育園に預けてから出勤。「休みは子供と公園で遊ぶのが日課。子育てと仕事の両立は大変ですが、子供と一緒にいると気分が癒されます」。

文:POW-DER  写真:池田佳史

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