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2026年からPGMとのスポンサーシップ契約を結んだ政田夢乃プロ。ルーキーイヤーの2024年は20試合に出場し見せ場をつくった。「前年よりも進化を実感している」と語る2025年シーズンを振り返るとともに、ゴルフと真摯に向き合う姿勢、そしてこれからの目標について聞いた。

政田夢乃プロは、5度目の挑戦でプロテストに見事合格。愛らしい雰囲気の奥に、確かな芯の強さを秘めた期待の新鋭だ。
ルーキーイヤーの2024年はレギュラーツアー 20試合に出場し、5度のベスト10フィニッシュと存在感を示した。メルセデス・ランキングは57位。手応えと課題、その両方を得たシーズンとなった。
その経験を糧に臨んだ2025年シー ズンについて、政田プロは冷静に振り返る。
「2025年は2024年より出場試合数が増えたにもかかわらず、メルセデス・ランキングは62位と、数字だけを見ると前年より下がってしまいました。ただ、試合数が増えたことで得られたものは多く、数字には表れない部分で成長できた1年だったと感じています」
2024年は優勝争いに絡む場面もあったが、2025年は思うように上位へ食いこめない試合も続いたという。その背景には、さらなる高みを目指して取り組んだ飛距離アップへの挑戦があった。
「レギュラーツアーはグリーンも速く、コースセッティングも厳しいので、最終日の難しいピンポジションを攻めるためには、もう少し飛距離が必要だと感じました。それでオフからフィジカルトレーニングを始め、シーズン中も継続して取り組みました」
政田プロが飛距離アップのために、特に重視したのが素振り。
「ゴルフを始めた時に教えてもらっていた方から素振りは大事だと言われていたので、当時は1日1,000回くらい振っていました。その重要性は今も変わりません。キャリーは2年前の210ヤードから、現在は230ヤードほどまで伸ばすことができました」

2025年シーズン序盤は、飛距離アップが馴染まずスコアメイクに苦しんだが、中盤戦以降は安定感が向上し、政田プロ自身も2026年シーズンにつながる1年になったと振り返る。
なかでも2025年シーズン初のベスト10フィニッシュとなった「ミネベアミツミレディス」 は、大きな転機となった。
「あの試合まで焦りはありました。上手くできない悔しさと結果が出なくて予選通過が精一杯という状況から、練習、練習と気持ちが焦るばかり。その結果、体力的にも削られて、悪循環になっていたと思います。そんななか地元で開催 されたミネベアで、自宅から通え たことによって気持ち的に楽になり、リフレッシュできました。そ れが結果につながったのだと思います」
年間をとおしてよい時もあれば、 悪い時ももちろんある。そこをいかにコントロールできるかが、一流になれるかどうかの境目なのかもしれない。
そんな経験をひとつひとつ積み重ねている政田プロのリフレッシュ法は、「お風呂に入ること」。温泉も大好きで、 最近のお気に入りは大分の別府温泉。
また、翌日に疲れを残さないために睡眠も大事にしていて、「睡眠時間の長さよりも、早く寝ることを意識している」と話す。
さらに、毎試合後必ず自宅に戻ることも、心身のリフレッシュにつながっているという。
そんな日常のなかで、意外な(?)ことが特技になったとか。
「洗濯が得意になりました。洗濯機が小さいこともあって、1日に1回は回しています。トレーニング着やゴルフウェアだけでもかなりの量になるので、それを毎日やるって結構大変なんです。でも、 だんだんと時間の使い方とか効率がどんどん上がって、母からも『それはもう特技ね』と言われたくらいです」
こうした日々の積み重ねも、身体や心のコンディションを支える大切な要素になっているのかもしれない。

そんな政田プロがプロゴルファーを志したのは小学生の頃。ゴルフをしていた父親の影響で始めたのがきっかけで、当時、父親は北田瑠衣プロのファンで実際にトーナメントにも一緒に観戦に行っていたとか。
そんな父親と交わしたのが、プロゴルファーになるという夢。政田プロは「人生にはさまざまな選択肢があっていい」と思っていたが、プロになって活躍する夢は数ある選択肢のなかでも必ずかなえたいものだった。だからこそプロテスト合格に挑戦し続けた。
「プロテスト以上に辛かったことはないんじゃないかと思っています。普段は緊張をしないタイプですが、プロテストだけは緊張というか違う感情が入って、まったく別物でした。
プロテストを受け始めて3年目くらいの時は、ゴルフが本当にダメになってしまい、まさにどん底状態だったと思います。ただ、5回も受けているとだんだんと考え方も変わってきて、ボギーを打っても、ダボを打っても死ぬわけじゃないし、ピンチの時にパーをとれたほうが嬉しい。すべてにおいてポジティブに考えられ るようになりました」
プロとして結果を出すことは当然の使命であり、自分自身もこだわりたいのが本音。
その一方で、 政田プロにはもうひとつの目標がある。それは、多くの人に愛され、子供たちの憧れとなるプロゴルファーになること。優しさと 強さを兼ね備えた政田プロの快進撃が、これから始まろうとしている。

文:出島正登 写真:前田 晃(MAETTICO) 撮影協力:石岡ウエストカントリークラブ(茨城県)
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