2025.05.23

濡れて重いグリーン攻略、深いラフの打ち方、クラブ選択...雨のラウンドで気をつけるべきこと

5月に入り、冬の間はゴルフを控えていたという人も、クラブを握りたくなる気持ちいい季節になってきた。心だけではなく、体も動きやすくなる季節のため、良いスコアが期待できる時期といえるが、夏を迎える前に梅雨がやってくる。今回は状況別で雨の日にスコアを崩さないためのテクニックを紹介していきたい。

©️Andres siimon/unsplash

雨の日は気持ちや考え方も重要

雨の日のプレーで最も大事なことは、雨だからといってスタート前から気落ちしないことだ。せっかくのゴルフで雨が降るのは残念だが、気持ちはプレーにも表れる。どんな状況でも集中力を切らさないようにして、冷静にプレーすることを心掛けよう。

そして、些細なことと思われがちだが、雨の日はクラブのグリップをはじめ、手やグローブを濡らさないように気をつけることはとても重要だ。

上級者は傘と一緒にクラブを持ってグリップを濡らさないようにしたり、傘の内側にタオルを下げるなどして、濡れた手をすぐに乾かせるようにしている。

また、レインウェアを着ると動きづらい場合は、上半身はレインウェアを着ないで傘で雨を防ぐなど、動きやすくするための工夫をするといいだろう。

©️frederik rosar/unsplash

雨の日はいつもより大きめの番手を選ぶ

実際のプレーで重要になるのが、ショット前の準備だ。

ティーショットの場合、できるだけ濡れないようにあらかじめティアップする場所を決めておき、傘を置いたらすぐに打てるように狙うエリアを決めておく。

ただし、打ち急ぐとミスの原因になるので、いつも通りのルーティンを守ってプレーすることが大事。雨の日のドライバーショットはランが出ないので、飛ばないことを前提にコースマネジメントをするといいだろう。

フェアウエイからグリーンに向かってボールを打つときは、雨の影響でいつもより飛距離が落ちることを考慮し、いつもよりも大きめの番手のクラブを選択するようにしよう。

また、地面がぬかるんでいるとダフリやすくなるので、クラブを短く持ってコンパクトに振り、クリーンにボールを打つようにする。ダフるくらいなら、少しトップするくらいのほうがいいので、ボールの真ん中よりも上を打つくらいのイメージを持つといいだろう。

ラフからのショットは芝が水を含んで重くなるので、深いラフだとボールが飛ばず、脱出が難しいことがある。そのような場合は、ロフトのあるクラブを選んで、脱出を優先するようにしたい。

©️stockholm paris studio/unsplash

バンカーは振り幅を大きくして調整

アプローチショットでは、雨でグリーンが遅くなり、ランが出ないため、キャリーを多くして攻める。

どうしてもボールを転がしたい場面は、ロフトの立った番手を選んで強めのタッチで打つようにするといいだろう。グリーン周りのラフでは、雨の影響で芝の抵抗が強くなるので、振り幅を大きくしたり、入射角を鋭角にしたりするなどの工夫が必要だ。

バンカーは雨が降ると、砂が硬く重くなるので、距離が出にくくなる。スイングが小さいとショートしてしまう恐れがあるので、振り幅を大きくして調整してほしい。バウンスが弾かれそうなほど砂が締まっているときは、フェースを開かずに鋭角にボールにコンタクトしたほうがいいだろう。

unsplash

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