2026.07.17

「ティーショットが飛ばなかった...」その2打目、無理に2オンを狙うと大叩きする【冨永浩プロのゴルフレッスン①】

ミドルホールやロングホールでティーショットをミスしてしまった――そんな経験は誰にでもある。だからといって、次の1打で無理に取り返そうとすると、さらに大叩きにつながることも。スコアをまとめるカギは、飛ばなかった後の"2打目の考え方"にある。今回は、ティーショットが想定よりも飛ばなかった場面でのコースマネジメントを解説する。【冨永浩プロのゴルフレッスン①】

冨永浩プロのゴルフレッスン

ティーショットミスを取り返そうとしない。それがスコアを守る近道

ティーショットのミスを次のショットでいかに挽回するか。それこそが、ミドル&ロングホールの醍醐味と言えるだろう。

「そうは言っても、ティーショットのミスを何が何でも第2打で取り返そうとすると、かえって事態が悪化することもあります。その場の状況や、自分のスキルを正確に判断したうえで次のショットに臨むことが大事です」と、冨永プロは注意喚起する。

とかくアマチュアゴルファーは、どんな状況でも自分の最高のショットだけをイメージしがちだ。深いラフからでも「フェアウェイウッドでばっちり2オン」、林の中に入っても「木々の隙間から見事に2オン」というスーパーショットは、アベレージゴルファーには確率的にかなり低いと言える。

「2打目に臨む際は、『最良の結果』をイメージする一方で、常に『最悪の結果』も想定しなければいけない。そうすれば自ずと2 打目のクラブ選択と、狙う場所が決まってくるはずです」

飛ばなかった2オンを狙う? それとも刻む プロの答えは

ティーショットをミスしてがトップ、または逆にテンプラで飛距離が伸びず、フェアウェイ上とはいえグリーンまで距離が残ってしまった......というのはよくあるケースだ。

「 それでも2オンを狙うという積極的な姿勢は、時には必要だと思います。でも、ピンだけに集中しすぎず、もっと視野を広げたほうがいいでしょう」

冨永浩プロのゴルフレッスン

【ゾーン①危険】力み​やすい2オン狙いはOBの危険大

フェアウェイウッドもしくはミドルアイアンで2 オンを狙う場合、グリーンの右サイドにあるOBは危険度マックス。

「ピンに届かせたいという強い気持ちから、長いクラブを選択。そして、力みによるスライスが最悪の結果を招きます」と、冨永プロは注意喚起する。

【ゾーン②理想】危険度「極小」、お薦め度「最大」。

ピンを狙ったのに届かず、手前の"花道"に ボールが止まったら、「まずまず」と思っていいだろう。

「ライのいいフェアウェイからであれば、アプローチでピンそばに寄せるのは難しくありません。ピン~OKゾーンが狙い目です」とアドバイスする。

【ゾーン③危険】グリーンに乗ったボールがこぼれると危険度「大」に

グリーン左にはバンカーがふたつありますが、ゾーン③のバンカーはアゴが高いので危険度は「大」。ピンの位置がバンカーに近くなるほど、危険度は上がる。

「ピンをデッドに打つのではなく、ピンの右側を狙うとリスクを軽減できるでしょう」と指摘。

【ゾーン④危険】ピンから距離のあるバンカーは距離感を合わせるのが難しい

グリーン左手前のバンカーは比較的浅く、「よほどアゴの近くに落ちなければ大丈夫」と思いきや......。

冨永プロは「ピンまで距離があるので、アマチュアゴルファーにはその距離感を調整するのが難しいでしょう」と懸念する。このゾーン4 の危険度は「中」。

【理想のショット】180ヤードを見事にオンできればバーディーも......

グリーンまでの約180ヤードを狙う場合、ハーフトップすればグリーン奥まで行ってしまう可能性がある。また、少しでも左に曲がると、バンカーにつかまってしまう危険も。

「適切なクラブ選択、ピン手前にぴたりと止めるスキルが必要です」とアドバイスする。

冨永浩プロ

冨永浩プロ
冨永浩プロ
1961年東京都生まれ。10歳でゴルフを始め、成城大学卒業後にゴルフ研修のために渡米。1985 年にアマチュアで全米オープンに、さらに同年の全米アマチュア選手権に出場。プロ転向後はカナダツアーや豪州ツアーに参戦。2011年からはPGAシニアツアーに戦いの場を移し、現在はゴルフネットワークの解説者としても活躍中。

文:POW-DER 写真:池田佳史 撮影協力:取手桜が丘ゴルフクラブ(茨城県)

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