2025.12.03

足首を整えてスイングを安定させる。関節のプロが教える"ゴルフに効くジョイン活"

ゴルフのスイングで意外と重要なのは"足首"。世界のトップアスリートも信頼する角田紀臣氏が、足首の正しい位置を保つための"ジョイン活"(=ジョイントケア活動)を紹介する。普段から親交があり、上田桃子ら多くの女子プロゴルファーを指導する辻村明志コーチとのスペシャル対談も実現。対談記事はこちらから。

自宅&ゴルフ場でもできる! ​足首の簡単ヘルスケア

【​セルフケア1】足の裏の面で歩く

日常の真っ平らで硬い地面を歩く際は踵から着地してつま先で地面を蹴る歩き方で問題ないが、軟らかい芝地や傾斜地の場合は踵から着地すると足首をくじいてしまう。

そこで、ラウンド中は踵ではなく足裏全体で地面を踏むように歩くと足首がズレにくくなる。地面をしっかり踏めるので、力が入り、疲れにくくもなるはずだ。

自宅&ゴルフ場でもできる! ​足首の簡単ヘルスケア

踵から着地する歩き方が悪いわけではなく、地面が軟らかい場合は足裏全体で踏む歩き方がベター。

ラウンドの際に歩き方を意識するだけで正しい姿勢をキープしやすくなる。

自宅&ゴルフ場でもできる! ​足首の簡単ヘルスケア

【セルフケア2】​角田氏考案の「ジョイン活」

外くるぶしの斜め下(足の中心側) の浅い窪みに指を4本あてがって、その状態のままで足首を上下させる。回数は5~6回で十分。

ズレている骨の逃げ場をなくしてあげることで正常位置へ戻る。スネの骨と足首全体の中心に位置している距骨がズレるとすべてが台無しになってしまうため、ジョイン活で常に矯正しておこう。

自宅&ゴルフ場でもできる! ​足首の簡単ヘルスケア
距骨(きょこつ)は身体を支えて、歩いたり走ったりした時の衝撃を吸収する骨。バランスを保つための重要な役割を担っている。

【セルフケア3】矯正する足踏み運動で踵の関節をジョイン活

踵の関節のジョイン活は壁に両手をついてアキレス腱が気持ちいいと感じるくらいの位置に足をセット。

自宅&ゴルフ場でもできる! ​足首の簡単ヘルスケア

その状態から足踏みをするように、左右の踵を上げ下げする。この時、踵からつま先までが真っ直ぐになっていること。

ねじれるクセがついていると真っ直ぐ踵を戻せないので、床に直線をひいた上に足を乗せて行うとよいだろう。

自宅&ゴルフ場でもできる! ​足首の簡単ヘルスケア
無意識に足首のズレは生じているので、自分ではなかなか気づけない。確認しながら行うことで踵の関節が矯正される。
文:出島正登 写真:坂下文洋

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