2025.10.17

プレー中にボールが曲がり始めたときの対処法。打つ前のルーティンとボールの位置

プレー中にボールが曲がり出した場合は、まずフェアウェイの目標や狙い所を改めてしっかり定めることが大切。さらに、ボールの位置を少し変えて曲がりに合わせるようにすると、落ち着いてショットを打ちやすくなるはずだ。【冨永浩プロのゴルフレッスン】

冨永浩プロのゴルフレッスン

フェアウェイの目標をしっかり定める

打つ前のルーティンで、コース前方の目標や狙い所を設定することが重要だ。この所作により、身体と心を落ち着かせ、正確なショットにつなげることができる。

【左曲がり対策】目標はフェアウェイ中央、狙い所は左側

ボールが左へ曲がる場合、目標はフェアウェイ中央に置き、狙い所はフェアウェイ左側のラフとの境目あたりに設定する。

「狙い所より左へは絶対に曲げない」と強く意識して打つことが、曲がりを防ぐポイントだと冨永プロはアドバイスする。

冨永浩プロのゴルフレッスン/左に曲がるときの対処法

【右曲がり対策】目標はフェアウェイ中央、狙い所は右側

ボールが右へ曲がる場合は逆。ルーティンで目標と狙い所を定め、狙い所より右へは曲げないと意識することで、心理的なブレを抑えられる。

「これだけでボールの曲がりはかなり減ります」と冨永プロも解説する。

冨永浩プロのゴルフレッスン/右に曲がるときの対処法

ボールの位置を微調整して曲がりを修正する

ボールが曲がり始めた場合は、クラブとボールの当たりのタイミングを微調整するために、ボールの位置を少し変えてみるとよい。

通常は下の写真のように左足内側の延長線上にボールを置くが、曲がりが出た場合は位置を調整して対応する。

冨永浩プロのゴルフレッスン/通常のアドレス

【左曲がり対策】ボールを右足寄りに置く

左へ飛ぶ場合は、インパクトでクラブフェースが左を向きやすい状態で打っている可能性がある。

そのため、ボールを右足寄りに置くことでインパクト位置を後ろに調整し、フェースの向きを修正できる。

冨永浩プロのゴルフレッスン/左に曲がるときの対処法

【右曲がり対策】ボールを左足寄りに置く

右へ曲がる場合は、インパクトでクラブフェースが右を向きやすいため、ボールを左足寄りに置くとフェースが正しい方向に向いたときに当たるようになる。

冨永浩プロのゴルフレッスン/右に曲がるときの対処法

ボール位置を変えるときは円弧を描く動きが基本

ボール位置を調整する際は、身体を平行に移動させるのではなく、ボールを中心に円を描くように動かすとよい。

このようにすることで、身体の向きや角度が窮屈にならず、スムーズなスイングを維持できる。

冨永浩プロのゴルフレッスン/アドレスの位置を変えるときの注意

冨永浩プロ
冨永浩プロ
1961年東京都生まれ。10歳でゴルフを始め、成城大学卒業後にゴルフ研修のために渡米。1985年にアマチュアで全米オープンに、さらに同年の全米アマチュア選手権に出場。プロ転向後はカナダツアーや豪州ツアーに参戦。2011年からはPGAシニアツアーに戦いの場を移し、現在はゴルフネットワークの解説者としても活躍中。

文:POW-DER 写真:池田佳史 撮影協力:成田ゴルフ倶楽部(千葉県)

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