2025.09.05

真っ直ぐ構えても曲がるのはなぜ? ゴルファーが陥りやすいスイングの原因と修正法

ボールが曲がる原因にはさまざまな要素があるが、突き詰めれば「スイング軌道」と「フェースの向き」に集約される。本記事では、その原因を解説し、ラウンド中でも実践できる修正法を紹介する。スイング編。【冨永浩プロのゴルフレッスン】

真っ直ぐ構えても曲がるのはなぜ? ゴルファーが陥りやすいスイングの原因と修正法

スイングの向きとボールの曲がり

身体(アドレス)が真っ直ぐ目標を向いていても、ボールが左右に曲がるのはスイング軌道に原因がある。

ティーショット前のルーティンで、コース前方の目標と狙い所を決める。その所作によって、身体と心を落ち着かせることが大切だ。

左へ行く・左へ曲がる原因は「アウトサイドイン」

多くのゴルファーが陥りやすいのが「アウトサイドイン」。

左へ行く・左へ曲がる原因は「アウトサイドイン」

目標とボールを結ぶラインに対してクラブが外側から入り、インパクト後は内側に抜ける軌道だ。この場合、ボールはそのまま左方向へ飛んでしまう。

左へ行く・左へ曲がる原因は「アウトサイドイン」

左曲がり対策​】目標は中央、狙い所はフェアウェイ左

フェアウェイ中央の遠くに目標を置き、狙い所はフェアウェイ左のラフ境界に設定。

左曲がり対策:目標は中央、狙い所はフェアウェイ左

「そして『このゾーンより左へは絶対に曲げない』と強く意識することが大事です」と冨永プロはアドバイスする。

左曲がり対策:目標は中央、狙い所はフェアウェイ左

右へ行く・右へ曲がる原因は「インサイドアウト」

「インサイドアウト」はアウトサイドインの逆。

右へ行く・右へ曲がる原因は「インサイドアウト」

目標ラインに対しクラブが内側から入り、ボールは力強く飛ぶが右方向へ出やすい。安定感を欠く要因になるので注意が必要だ。

右へ行く・右へ曲がる原因は「インサイドアウト」

右曲がり対策​】目標は中央、狙い所はフェアウェイ右

ルーティンで目標を決め、さらに狙い所をフェアウェイ右に設定する。

右曲がり対策:目標は中央、狙い所はフェアウェイ右

そのうえで「このゾーンより右へは絶対に曲げない」と意識することで、心理的な不安を払拭できる。

「これだけでボールの曲がりはかなり減りますよ」と冨永プロは​言う

右曲がり対策:目標は中央、狙い所はフェアウェイ右

【ワンポイントアドバイス】ポールをイメージ

プレー中や練習時には、自分の前に"ポールが立っている"とイメージ。その左右どちらかには「絶対に打たない」と意識してスイングすると効果的だ。

プレー中や練習時には、自分の前に

例えば、右バンカーに入れたくない場合は、ポールの左を通すイメージで振ると右への曲がりを抑えられる。

ゴルフ練習場
練習場ではティーの前に目印(ペットボトルキャップなど)を置き、左右の打ち分けを意識するのもおすすめだ。
冨永浩プロ
冨永浩プロ
1961年東京都生まれ。10歳でゴルフを始め、成城大学卒業後にゴルフ研修のために渡米。1985年にアマチュアで全米オープンに、さらに同年の全米アマチュア選手権に出場。プロ転向後はカナダツアーや豪州ツアーに参戦。2011年からはPGAシニアツアーに戦いの場を移し、現在はゴルフネットワークの解説者としても活躍中。

文:POW-DER 写真:池田佳史 撮影協力:成田ゴルフ倶楽部(千葉県)

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